親愛なる敵へ

好きなもの/ひと/ことを文章で表現する

夏と受験と『魔人探偵脳噛ネウロ』

お疲れ様です。

最近まで「エモい」という概念がわからなかったのですが、「蝉の鳴き声」という表現を読んで一瞬で理解できました。通勤中によく聞こえて夏を感じます。

夏といえば一般的には楽しく遊びまくるイメージのようですが、私はどちらかというと塾の冷房の効いた教室で授業を受けているイメージが強いです。朝涼しいうちから塾に行って、すっかり日が暮れて空気が冷えた時間に帰る、そんな夏の日々を何年も続けていました。そういった最近思い出すことと、学生時代在籍していた研究室から先日、指導教官の還暦祝いのお知らせが届いたことから、受験時代のことをよく考えます。

私が大学を決めたのは、行きたい研究室がその大学にあったからでした。なぜその研究がしたかったのか、はまた書くとして、その大学に行くモチベーションは、当時読んでいた漫画に支えられた部分があります。 

魔人探偵脳噛ネウロ 1 (集英社文庫-コミック版)

魔人探偵脳噛ネウロ 1 (集英社文庫-コミック版)

 

 ↑この漫画なのですが、もしかしたら『暗殺教室』の方がメジャーかもしれませんね。当時連載をリアルタイムで読んでいたのですが、丁度HAL編と言われるパートで、大学や研究所が舞台で、雰囲気や背景から、もしかしたら舞台が志望校かもしれない…と思って矢鱈ワクワクした記憶があります。

(この『ネウロ』、アニメ化もしているのですがあまり納得のいくシナリオではなく非常に残念だったのですが、このHAL編のパートはセミの鳴き声を効果的に使った演出があって、ここだけはよかったなあ、と思っているのも夏には思い返すことの一つです。)

この作品で受験が頑張れたのはもう少し理由があって、主人公の人ではない存在がパートナーの女子高生をはじめとする世界に生きる人間を通して「人間には無限の可能性がある」と確信している、という展開を読んで、何だか自分の可能性も信じられる気がしたのです。何をやっても家庭や学校で悪く言われたり笑われる私が、初めて心の底からやりたいことを見つけて、それを実現できるかもしれない、と思ったら非常に高揚しました。

それから作中に「プライドの高い大人」がたくさん出て来るのも、「傷つきやすいのにプライドが高くて面倒な子供だね」なんて言われていた私にとっては、とても救いでした。(今度きちんと言語化したいです)

ネウロをご存知の方でここまで読んでくださった方にはもうお分かりだと思いますが、HAL編の主役の春川教授には大変なインパクトを受けていて、もう最初に読んだ時の感想は覚えていないのですが、今のこの私の、「脳の病気」を持っている私からすると、刹那さんにかけたあの言葉ってものすごいんですよね。この話もまた今度)

 

また、この作品とは関係ないですが、通っていた塾の国語の講師が「大学は勉強する所じゃないぞ。『研究』しに行くんだ」と言ったのも印象に残ってます。ああ、大学に行ったら私、変われる、って思いました。

 

そういうわけで、様々な思い出がある「夏」ですが、今年も「エモさ」、感じて行きたいですね。それでは。

 

西尾維新かっつーくらい(かっこ)が多くなってしまった)